女性の社会進出が進むにつれ、今や社会問題として大きく取り上げられている保育園問題。
待機児童なんて言葉も生まれる程、どこも厳しい状況は変わらない様です。
今回は隣接した北区や足立区から保育園に通う人もいるほど子育てに力を入れている【荒川区】の保育園問題について、保育入園課やママ友との情報交換で得た知識をお伝えしていきます。
保育園入園申し込み期間
平成30年度4月入園の場合、
平成29年11月24日(金)~12月5日(火)
(窓口の場合は土日祝を除く午前8時半~午後7時まで)
が書類受け付け期間となります。
特に0才児、1才児の途中入園は、荒川区全域を見てもほぼ不可能な状態だけに、4月入園に掛けているママさんは多い様です。
今年から郵送での手続きも可能となりましたので、役所に行くことが難しい人は是非ご利用ください。
でも心配な人は窓口での対応をオススメします。

期間を越えてからも(~2月13日火まで)受付はしますが、その場合は2次利用調整となりますのでご注意を。
申し込み用紙一式は既に配布されており、書き方や必要書類については今回割愛させて頂きますが、会社に書いてもらわなければいけない用紙もありますので早めにご用意くださいね。
育児休業給付金決定通知書も申し込みの際に必要となりますので通知が届いたら捨てずに取って置いてください。
新設、移転の園情報のチェック
近くにあるからと安心していたら入ったあとに移転、なんてことになったら大変。

ホームページに記載していますし、不明点があれば早めに荒川区役所保育入園相談窓口まご確認くださいね。電話での問い合わせでも丁寧に答えてくれました。
認証保育所の見学も忘れずに!
認可保育園はどこも激戦、両親フルタイムでも落ちる可能性があります。
「第一希望だけでは優先度が低くなる」
ため、
「希望園を多目に書く」
ことでどこかに引っ掛かることを期待するママさんも。
でも実際に記載した園が登園可能かどうかしっかり確認してくださいね。
送迎だけでアップアップなんてことにならないように、事前にしっかりとしたイメージを。
赤ちゃんとゆったりお散歩がてら、園から家までのアクセスをチェックしてみてもいいかもしれません。
見学もアクセスもバッチリ!とはいえ、認可保育園の倍率は高く、受かるかどうかは結果が出るまで分かりません。

荒川区の場合大きくわけて
- 認可保育園
- 認証保育所
- 認可外保育所
となっています。
この認証保育所、あまり馴染みのない名称ですが実は捨てたものではないのです。
なんと認証保育所の場合、
「認証保育所月額ー認可保育園月額」
の差額を都が助成してくれ、月々支払う金額が認可保育園と変わらずに通うことが出来ます。
※ちなみに認可保育園の月額は、夫婦の住民税の合算額より毎年算定され決定します。
ただし、認証保育所によって
・0才~小学校入学前
・0才~2才
と受け入れ年齢がそれぞれ異なりますのでご注意ください。
その他にも
- 半年ごとの振り込みによる助成
- 次の妊娠を考えている場合、育休中の助成を受けられるとは限らない
- 園庭がない
等、認可保育園との違いもありますので理解した上でのご利用をオススメします。
落ちたとしても諦めないで!家庭福祉員(保育ママ)の利用

荒川区の場合は保育ママの利用も選択肢の1つとして考えられます。
保育ママとは、保育ママの定めた保育室で預かってもらえるシステムで成り立っており、月額も0才児で25000円(昼食・諸費用別途)と大変リーズナブルに利用することが出来ます。
ただし、基本的には担当の家庭福祉員のルール、お互いでの話し合いのもと行っていくので事前にしっかりとしたご確認を。
以下、基本的な事項です。
保育ママによって異なりますのでご注意ください。
- 原則8時間保育
(8時30分または9時00分から保育可能。延長の場合、保育ママが可能な場合のみ別途支払いで可。) - 原則月曜日~金曜日
(土曜日は保育ママの都合と合えば可。その他年末年始や夏期休暇だけでなく、保育ママの定めた休みが年次20日あり) - 0才児の食事は持ち込み、1才児以降月額7000円(おやつ含む)
保育時間も短く制約も沢山あるため、バリバリのフルタイムだと難しいかもしれませんが、1つの手段として頭に入れておいて損はないかもしれませんね。
満3才以降は幼稚園利用も視野に
荒川区の幼稚園では満3才になった時点で受け入れを開始するところも増えてきている様です。
基本的には14時お迎えになりますが、追加料金を支払うことで17時まで保育として利用が可能な園もあり、時代の流れを感じますね。
3才以降のご家庭には選択肢の1つとしてオススメです。
但し、制服代金やその他何かと費用が掛かりますのでご注意を。
荒川区の保育園選考基準は指数で決まる
荒川区の場合はフルタイム勤務を満点の20点とし、以下勤務状況や家庭環境(65才以下の無職の両親と同居の場合は-3点等)によって指数が下がっていきます。
また、
- 生活保護 +4点
- 一人親 +4点
- 兄弟 +2点
等、加点がつく場合もありますのでチェックしてくださいね!
同点指数の場合は、
- 世帯収入
- 兄弟同園
- 就労期間
- 複数希望園が書いてあるか
等で審査されるようです。
この指数は夫婦のうちどちらか低い方の指数で見られます。
また、夫婦同点の場合は加点や減点はどちらにもされるようです。
ファミサポ登録も忘れずに
短時間預かりや、保育時間内でのお迎えが困難な場合、心強い味方である
ファミリーサポートセンター
の登録もオススメします。
料金システムが
9時ー17時 1時間720円
7時ー9時、17時ー20時 1時間840円
となっており、保育園保育所へのお迎えも可能となっています。
また、基本的にお迎え後は会員さんのお宅で預かって貰えますが、要望を伝えて対応頂けることもあるようです。
ちなみに兄弟利用だと半額で利用可能となっています。
事前に分かる残業などで利用しているママも。
利用料金の支払いは
- その都度払い
- まとめて払い
かを事前打ち合わせで決めて、会員さんに直接支払うシステムとなっています。
ファミサポ登録は荒川区社会福祉協議会で毎月第3木曜日朝10時から行われていますので、是非ご利用ください。
どうしても都合がつかない方は、予約制で月曜日~土曜日の間に個人面談での登録も実施してくれます。気になる方はお電話でご相談くださいね。
また、
- 要望にあった会員さんが見つかるとは限らない
- 利用前打ち合わせが必ずある
ので登録してすぐに使えるわけではないのでご注意を。
打ち合わせ後は互いの連絡先を交換し、その後は個人間でやり取りをしますが、利用する旨はその都度必ず社会福祉協議会への連絡を忘れずに行ってください。
無断で利用中に事故などがあった場合、保険が効かなくなることがあるようです。
番外編
2017年10月法律により施行された育休延長2年で、現在育休取得のママ達は
- 復帰組
- 育休延長組
と2手に別れている様です。
育休の延長は「保育園に入れないこと」が条件となっていますが、なんと窓口相談でニョロニョロということも出来るとか出来ないとか。
公式に言っていいか分からない情報なのでぼかしますが、気になる方は事前問い合わせをオススメします。
いかがでしたでしょうか。
園の雰囲気、通いやすさも大切ですが、この時期のワーママにとっては預けられるかどうかで今は頭がいっぱいのようです。
保育園問題が早くに解決し、女性が働きやすい未来を祈って、まずは今年の申し込みに向けていざ出陣といったところでしょうか!

