無痛分娩でも覚悟はいる!?
漢字の無は“ない”ことだけど、 無痛分娩だから無痛とは限りません。
こればっかりは個人差。
麻酔のよく効く人、医療に不安を持たない人、たまたま体質、体調、かかった医療者様の技術!
そうした諸々の違いを理解した上で、挑むか挑まないかは決めるものなんです。
そもそも
無痛分娩とは何でしょう?
無痛分娩は、
麻酔薬で陣痛の痛みを和らげながら出産する方法です。
眠ってしまうわけではなく、意識はある状態で、痛みだけがない、もしくは少ない状態になります。
分娩時のいきみは心拍グラフを見ながら医療者様が声かけしてくれるし、出産直後、あかちゃんを抱っこすることもできます。
欧米ではかなり一般的
海外の無痛分娩の割合は、
2008年のアメリカで約60%、
2010年のフランスで約80%。
それに比べるとアジアではまだまだ利用率は低く、
シンガポールで16%、
香港で9%、
台湾で9%。
21世紀直前の時期でもそんなもので、
2008年の日本でも、まだ9%に届いていませんでした。(同年、厚生労働省の研究班が行った調査による数値は8.9%)
なぜ裾野が広がらないんでしょう??
それは情報の停滞の他に、誤解や流言飛語等のせいもありまして…
無痛といいながら無痛じゃない?
無痛分娩は完全に痛みがなくなる、というわけではありません。
痛覚の個人差度合いはかなりなもので、
ほんとね
全然痛くなかったわ
という人から
これ、ほんとに無痛なの?!
みたいな方までほんとにさまざまなのです。
じゃあイミないじゃん! とおっしゃるなかれ。
麻酔分娩のメリットは、苦痛が和らぐだけではない、
母体への疲弊や消耗を防ぐし、出産後の回復も、自然分娩より比較的早いというメリットがあるんです。
痛みが少ないから? いきむタイミングがわからない?
痛みが少ないのでいきむタイミングわからないとように思われがちですが、
無痛分娩の場合、分娩タイミングは医療者様が計器を確認しながら、リードしてもらえます。
いきむタイミングで呼吸を止めて力を入れてしまったりすると、あかちゃんに届く酸素量が減っちゃいます。
無酸素脳症や、低酸素性虚血性脳症等の危険性が上がる!
ママが痛みのあまり我を忘れたり取り乱したりしたら、さらにリスキーになりますよね。
無痛分娩はそのリスクを、かなり上手に回避できるのです。
無痛分娩ってお高いんでしょ?
知人が四年前トライして通常分娩料金プラス三万円でした。
私は有名な病院で出産したので通常分娩料金プラス30万円でした。
通常の出産と同じく保険適用外ですので、十割出費となります。
具体的な金額は病院によって異なり、 通常分娩料金プラス額は一般に、
- 0〜5万円(一般開業医)
- 3~10万円(総合病院)
- 1〜16万円(大学病院)
という感じです。
麻酔の影響は大丈夫なの?
母体に麻酔が入る以上、あかちゃんにもいくらかは変化は出ます。
でも幾分眠いあかちゃんだ、くらいのものです。
母体に投与される麻酔の量が通常より多めの場合、出産直後のあかちゃんが、音や光に対していささか反応しにくいことはあります。
でも、こうした反応は一時的なもので、長く続くものではありません。
まれに呼吸が弱まるあかちゃんもいますが、医療者様がついています。
過度の心配は不要です。
等々。
本当に危ないものならば、欧米であんなに普及するはずがありません。
そんなわけで無痛分娩♡
日本も無痛分娩先進国になっちゃいましょう♡♡
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